生命保険代わりに投資不動産を持った実例

 

不動産投資を生命保険代わりに始める方がいます。
生命保険の代わりに持つという考え方は、不動産投資を知らない方にはイメージが付きにくいと思います。
 
不動産投資をローンを組んで始める場合、融資を受けた金額に対して団体信用生命保険という保険がついてきます。
この保険はローンを組んだ当事者が万が一事故や病気などで亡くなってしまった場合に、その時残っている残債に対して保険がきいて残債がなくなるというもの。
金利は上がりますが、現在はガン特約なども付保できます。
 
実際の実例はこちら↓

 
購入不動産
金融機関 ソニー銀行 金利 1.74% 期間 35年
購入金額 3520万円 融資金額 3510万円 間取り 1DK 面積 35.20㎡
建築年月 平成18年築
家賃収入 133,000円 ローン支払い 111,644円 
管理費修繕費 16,600円 管理手数料7,315円
月々収支-2,559円
 
この不動産のローン金額に対して保険がかかっています。
万が一の際はその時点での残債が全て完済されます。
購入価格でいえば3520万円の資産が無借金になるという事です。
 
その後は年間の合計159.6万円の家賃収入が毎年入ってきます。
これが生命保険でいう所の逓減定期保険の保険金と同じ効果を持ちます。
 
受け取れる保険としての金額はいくらになる?

 
40歳で亡くなった場合、60歳までに受け取れる金額は3,192万円です。
ここまでは生命保険と変わりません。
しかし不動産の場合は支払いに期限や限度はありませんので、この先も家賃収入を生んでくれます。
30年間受け取った場合は4,788万円となり受取金額に大きな差が生まれます。
さらに生命保険とは大きな違いになる点ですが、不動産という大きな資産が残っています。
この不動産に付く価値があるので、付いた価格分、売却すれば現金を受け取れます。
 
この場合は1件の不動産を所有しており、売却時に付いた価格分もキャッシュで受け取れます。
30年の間に30%価格が値下がりした想定でも2,464万円となります。
受け取れた家賃収入と合計すると7,252万円となります。
 
所有している間の収支を見ても、月々は持ち出しがほとんどありません。
生命保険で同じ金額の保障がついた保険に入ろうとした場合は、月々年齢にもよりますが掛け捨てでも数万円ほどの保険料を負担しなければ同じ効果は得られないのです。
 
死亡しなかった場合の生命保険との比較

 
もし、何事もなく老後を迎えられた場合で比べてみましょう。
 
何もなければ不動産の場合は35年後には完済しています。
完済後は家賃収入が入ってきます。
万円の家133,000円の家賃収入が老後を支えていきます。
 
しかし生命保険の場合は掛け捨てとなり、解約返戻金はわずかにしかもらえません。
満期の60歳以降は保障の効果も当然ありません。
それまでに支払った高額な生命保険料は全て無駄になります。
 
何もなく老後を迎えられた事はいいことですが、30年支払った生命保険料は数百万円ともなり、結果生命保険料を支払う為に1年近く働いた事になります。
勿体ないですよね。
 
このお金があればいったい何ができたでしょうか。
決して安いとは言えないご家庭のコストである生命保険料。
これをうまく活用できれば、大きく家庭の収支を変えられる可能性があるのです。
 
不動産にその効果を置き換えて家計が節約できるのであれば、大幅に収支が改善できるのは皆さんにとっても大きなメリットとなるはずです。