「保険営業はやめとけ」の真実

 

【適性がない人にとってはしんどすぎる】

保険営業 やめとけ
まずは結論から。

「保険営業はやめとけ」

=仕事の適性がない人は絶対にやめておくべきです。
なぜなら保険営業の仕事は『適性がない人は結果を出し続けるのが非常に難しい』から。

保険営業は営業職の中でも特殊で、全体像をざっくり伝えるとこんな感じです。

お客様の現状、保険で叶えたい要望をヒアリング
必要に応じライフプラン(人生設計)を組む
保険商品の選定→お客様へ提案
契約手続き
アフターフォロー(保険金支払い手続き・契約変更・更新など)

お客様のお話をしっかり聴いて、希望を叶えられる保険を提案していきます。
保険は『リスクに経済的に備えるもの』で、いわゆる「無形商材」。
不動産やアパレルなどの「有形商材」を取り扱う営業と違った特徴があります。

商品が目に見えないため、特徴や魅力を伝えにくい
提案力より「ヒアリング・課題発見力」が必要
「個人の営業スキル」がより求められる

いくら良い保険でも『お客様の状況・希望に合っていないもの』は無意味だし、提案すればするほどお客様が離れていくだけだよ…。
保険営業は、営業職の中でも特に難易度が高い仕事。
そのため『保険営業への適性があるかどうか』は非常に重要です。

少なくとも「相手の幸せ・満足を全力で考えられる人」でないとかなりしんどいです。

 

「保険営業はやめとけ」と言われる5つの理由

保険営業 やめとけ 理由
「保険営業はやめとけ」と言われる理由は大きく5つあります。

勤務時間が不定長時間労働になりやすい
提案に多くの制約があり面倒
契約をいただいても不安が残る
ノルマへのプレッシャーがきつい…
労働基準法が適用されずブラック化しやすい
勤務時間が不定長時間労働になりやすい

保険営業は「勤務時間が不定長時間労働になりやすい」です。
なぜなら、仕事の特性上お客様に合わせて対応する必要があるから。

お客様に合わせてスケジュールを組んで動くため、ペースを保ちながら働くのは難しいです…。


特に来店型保険ショップの場合は予約システムで自動的にスケジュールが割り振られるため、自分で調整することはほぼできません。
とある保険営業のスケジュール(一例)
9時~10時
出勤・清掃・朝礼
来店型保険ショップの場合は店舗の清掃を徹底的に行います。
10時~12時
既存顧客の面談
2回目以降来店のお客様との相談・提案など。
13時~15時
新規のお客様対応
急遽予約が入ったり、直接来店(予約なし)で来られるケースも。
15時~16時
休憩
雇用契約上は1時間~1時間半ですが、予約状況によっては取れないケースも。
16時~18時
既存顧客の契約手続き
提案した商品の契約手続き。お客様情報を取り扱うため最大限の注意を払う必要あり。
18時~19時
事務作業・退勤
面談記録を残したり、電話・メール対応や事務作業を行います。
繁忙期はスケジュールがよりギッチリしますし、お客様の希望によっては土日祝日も予約が入ります。

職場やお客様から連絡が入れば即時対応を求められるので、休日でもあまり気が抜けません。


朝早く~夜遅くまで対応しなければならないケースも十分にありますね。
保険営業は『原則お客様に合わせたスケジュールで動く』ため、
ペースを保ちながら決められた時間で働きたい人にはおすすめできません。

提案に多くの制約があり面倒【法律ガッチガチ】

意外と知られていませんが、保険営業は「提案に多くの制約」があります。


ここで言う制約とは『提案方法・手順・禁止ワードまでガチガチに決められている』ことを指します。
多くの制約があり面倒だと感じてしまうことも「保険営業はやめとけ」と言われる理由の一つです。

保険営業への制約①:販売方法

提案時はお客様と対面※で
お客様の意向を把握し適切な保険を提案(記録を取る必要あり)
お客様にしっかり検討していただく時間を取る
※現在は新型ウィルスまん延の背景もあり、オンライン面談(Zoomなど)も利用されています。
保険営業への制約②:法律

保険業法300条
金融商品取引法
保険業法とは「お客様保護を主な目的とした保険営業に向けた法律」で300条に『主な禁止行為』が載っています。

金融商品取引法は「終身保険・外貨建て保険など貯蓄・投資性のある保険」に適用されます。


例えば『小さいお子様が2人いて奥様が専業主婦』のような家庭を持った方に「死亡保障がない保険」だけを適当に契約 → その方が万一死んでしまったら…。

遺された家族のその後の苦労を考えるとぞっとしますね…。
ノルマを達成させるために『家族や知人などに無理やり売り付ける』場合もあり、全ての保険営業がお客様にとって最適な提案をしているわけではないのが現状です。

「自分勝手で不適切な提案販売」を抑制するために法律や販売方法でガチガチに固めざるを得ないわけですね。

保険営業は『比較的自由に提案営業ができる仕事がをしたい』方にはあまり向いていないかもしれません。